マーくんの「本を斬る」のコーナー   VOL.6


1.ひさびさの更新です

 いやー最近忙しくてなかなか更新できませんでしたが、今後はマジメに更新していきますのでよろしくお願いします。
 さて今シーズンの広島カープは強い、というわけで、広島戦をみるためだけにスカパーのプロ野球セットに加入しました(月額2,700円)!!これで嶋・ラロッカ・大竹の活躍が見れるわいと喜んだのもつかの間、加入した途端に4連敗。
 パチンコでいえば6連チャンのあと4箱のまれたようなハマリ状況ですが、 とりあえず今後のレンチャンを期待して応援していきます。 実際のパチンコだと、このまま飲まれて終わるのですがどうでしょう?

2.突然、イラク問題について考えましょう

 イラクでは泥沼の戦闘が続いている時に、カープの話で恐縮ですが、みなさん例の人質事件についてどう思います?「自己責任」がクローズアップされていますが、初め「撤退は考えていない」という政府に腹を立てていたマスコミも、助かった途端「自己責任」ですからね。困ったものです。しかし、日本政府はゲリラと人質交渉を行なうヒマがあったらアメリカと交渉すべきだと思うんですが。
 ラム○フェ○ド氏のところへ行って「人質をとられているし、マスコミはうるさいし、撤退するしかないと思うんです。どうか撤退させてください」と頼むべきですよね。どうせ日本に決定権はないので, この人質事件は撤退への最高の口実になったと思いますよ。
 撤退すれば理由がなくなりますのでゲリラも人質を解放するでしょうし, これ以上戦闘によ「って日本人が死ぬこともないし、 税金の投入も防ぐことができます。アメリカもおいそれと「よし、わかった」と簡単には言わないでしょうが、政治家の中で一人ぐらいアメリカと交渉しよう、という人がいても良いと思うのですが。日本はもともとアメリカの顔色を見ながら政治を展開してきましたが、
今はそれが明からさまになっています。昔はもう少し曖昧にしていたんですが。
 6月に暫定政権をつくって落ち着かせようとアメリカは考えていますが、まずうまくいきません。多数の犠牲者がでる前に撤退を望みます。

3.本の紹介

 今回紹介する本は 団鬼六 著 「真剣師 小池重明」 幻冬舎アウトロー文庫です。作者の団鬼六は知る人ぞ知る人気アンダーグラウンド作家(ヘンな表現ですが、自主出版で将棋の情報誌を出すぐらいの将棋愛好家です。
この本も小池重明という一人の真剣師を題材にしており、「真剣」とは、将棋の言葉でいわゆる賭け将棋のことです。 今ではもういませんが、昔は賭け将棋で喰っていたギャンブラーがいたのです。
 小池は実在する人物で、少年時代は貧困の中で育ちました。中学生の時、ひょんなことから将棋を覚え、寝食を惜しんで将棋に打ちこみました。しかも小池の勝負はいつも賭け将棋(真剣)です。生活のかかった重要な勝負をするうちにとてつもなく強くなります。
 小池は本当に強く、他の真剣師には負けません。将棋プロにもめったに負けません。不世出の天才といわれた大山名人と対戦をしますが、前の晩チンピラとケンカして留置場に入れられながらも勝ってしまいます。前半はいつも劣勢ですが、後半にとてつもない力を発揮し、逆転勝ちします。こう書くとこわそうな人に思いますが、本人は人なつっこいところがあったようです。
 将棋の世界では輝かしい実績をもつ小池ですが、同時に生活破綻者でした。仕事がなくなり、友達の焼肉店で働くようになりますが、 金庫から金を盗んでご亭主のいる女性と駆落ちをします。しかも一度や二度ではなく、 何回も同じような行動をとり、自分で自分を追い詰めていきます。しかし将棋だけはすごい。私自身将棋は全然知りませんが、本を読むうちに将棋のすごさ、小池という「破綻型の天才」のすさまじさに引き込まれていきます。
 最近のテレビドラマで描かれるうすっぺらーな人間関係に辟易しているあなた、ぜひ読んでみてください。ちょっと昔にはこういう人もいたのです。ところで小池のような人物は現代では生まれません。これは幸福なことなのでしょうか、不幸なことなのでしょうか?