オーナーは語る No,172

「呼吸する住宅」FB・FBS工法
 高断熱・高気密で一年中快適
 広島県・府中市
山栄建設(株) 代表取締役 山本敏史(35)さん


 住宅業界も新時代を迎え、太陽熱や電気エネルギーを利用した省エネ住宅が登場して
いる。その中で山栄建設が取り組んでいるのが、FB工法を導入した「高断熱・高気密住宅」
である。

 FB工法は”呼吸する住宅”をキャッチフレーズに長野県のホクシンハウスが開発した。同
工法は、建物の外側を熱や湿気に強いSCフォームで包み、床下や壁の中まで室内と同じ
温・湿度の環境にするのが特徴。さらに、天井裏に設置した全熱交換型換気扇で四季に
応じた温度の新鮮な空気を室内に送り込む。

 同工法の第一号が芦品郡に完成、また福山市内にショールームを建築中だ。

 「当社は安全・安心・暖かい3A(サンエイ)をキーワードに新しい住宅会社をめざしており
ました。このFB工法に出会い、これからの住宅と直観、導入を決めました。山陽地区は年
間の寒暖差が結構激しく、このシステムを使うと想像以上の快適さが得られます」と山本
社長。

 この工法にソーラーシステムをプラスしたのがFBS工法。平成4、5年度の省エネコン
クールで連続奨励賞を受賞し、共に公庫の融資を受けられる。価格はFB工法が在来
より5〜15%高く、またFBS工法はさらに約百万円のアップで施工が可能。

 山本社長は今後中国電力が推進しているハイパワーの200V使用の電化住宅の組み
合わせも提案する計画だ。

 同社は、昭和44年に設立。土木55%、建築45%の工事比で年商は約9億円。弟さんで
建築部長の秀明氏共々福山大卒(社長は土木工学科、秀明氏は建築科)でお互い新規
分野の開拓に積極的である。

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