この住まいチェック

山栄建設の高断熱・高気密住宅「ＦＢＳ住宅」

空気換気システムと輻射熱利用して快適な生活環境を

　最近注目を集めている高断熱・高気密住宅。今回は、山栄建設（株）が提案する工法を
紹介しながら、その快適さをレポート。

　「長野県のホクシンハウスが開発したＦＢ工法住宅に関心を持ち、長野に行き同社の説明
を受け、これからの住まいと実感。建築されたお宅へ伺ったところ、約７０坪の大きな家でし
たが、冬でも半袖で生活しておられました」と山栄建設建築部長の山本秀明さん。

　ＦＢ工法は、建物の外側を土壁の約３０倍の断熱性を持ち、熱や湿気に強い断熱材で包
み、壁体内強制換気システムで新鮮な空気を床下から各室内へ、排気の際に空調された
熱を回収しながら家全体を循環。冬は約５０坪の家でも家庭用ストーブ１台で家全体を暖め
ます。

　「現在は、床下に蓄熱式電気暖房器を設置、その輻射熱を利用するシステムを開発。夜
間電力使用で経済的、マイルドな暖かさを全室に循環。適度な湿度に調節した新鮮な空気
が家全体を包み込むので、結露はなく、ダニやカビの発生も抑え、木材の湿度も調節、住
宅を長持ちさせます」。断熱工事と完成時の２度、気密測定器で調査、高気密・高断熱の
機能チェックも。

　このＦＢ工法にソーラーシステムを加えたのがＦＢＳ工法で、平成４、５年度の２期連続で
（財）住宅建築省エネルギー機構奨励賞を受賞。昨年、このＦＢＳ工法の住宅を建築された
府中市のＥさん。「断熱・気密の効果がどれだけあるか疑問」と半信半疑で着工、完成し暮
らし始めると、その快適さにとても満足。

　例えばこの冬のある日、夜間外の気温がマイナス３．６度の時、リビング２２．５度、キッチン
２０．２度、寝室１９．４度を記録。「朝、寒さで目が覚める、布団から出るのがおっくう、トイレ
が寒くてーということがなく、床も温かく朝の家事も苦痛になりません。洗濯物も部屋の中に
入れておけば半日で乾くし。掃除で窓を開けても、閉めればすぐに温かい空気が部屋全体
をフワーと包みます。Ｔシャツとはだしで過ごすこともよくあります。遮音性にも優れ、車の
騒音などは全く聞こえません」

　家全体の室温が変わらないことによる、暮らしや暮らし方の変化、快適さとはこんなことを
いうのでしょう。もちろんランニングコストも、一月のデータでは暖房費だけで一日約２５０円
で「電気代は隣の親の世帯と変わりません」とも。

　同社では体験ルームを完備、ビデオなどでも分かりやすく解説しています。

山栄建設　高断熱・高気密住宅事業部
福山市御幸町１１４４−３
�рO８４９−５５−７７００


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