平成18年(2006)10月15日 日本住宅新聞 ペット共生住宅

FB工法とセントリコンシステムでつくる
ペットと暮らす 快適な理想の家 山栄建設



山栄建設㈱(広島・府中市)の住宅事業部(同福山市)を訪れると、何と室内で高級金魚・ランチュウのブリーディングが行われている。
「ランチュウの水槽には冬でもヒーターを入れていないのですが、それでもしっかり餌を食べ産卵し、卵が孵化するんです」と語るのは同社山本敏史社長。
これはすべて同社が採用している呼吸する高気密高断熱住宅FB工法の成せる技だ。

足元も同じ温度に保てる

FB工法とは、北信商建㈱(長野県)が開発した外断熱二重通期による高断熱高気密工法。
建物の外部をSCフォームで包み込み、住宅の躯体を室温と同じ温湿度の環境にしてしまう。
冬は床下エアコンからの暖気を、インナーサーキットを通して床下から壁の中、天井裏に送り込む輻射暖房。
熱の損失が少なく、1台のエアコンで全館を暖めている家も多い。
一方、夏はエアコンの冷気やドライ運転で温度・湿度を調整し、快適な室内空間を保つ。
同時に、24時間熱交換換気扇で、新鮮な外気を取り入れ、室内の熱量の70%以上を取り入れた外気に移し、室内へ送り込むので省エネ。
室内で、動物を飼うにはそれぞれに適した温度、湿度、換気、日照を確保し管理することが必要であるが、FB工法なら簡単に達成してしまう。


ペットのストレスを最小限に抑え、天命をまっとうさせてほしい

「動物の健康に対して、温度の変化は極めて短時間で影響を与える要因になります。
飼養の適正温度はウサギ、猫、犬では18~28℃とされています。
また、動物種ごとに大きく異なる好適湿度条件があり、その不適合が致死的な影響を与える場合もあります。
ハムスター、ウサギ、猫、犬などでは30%以下、70%以上になってはならないとされています。
そのほか、ストーブなどの燃焼器具から出る一酸化炭素を動物が吸い込むと血液中の赤血球と強く結合して一酸化炭素中毒となります。
また、糞尿中のアンモニアやその変化した物質である硫化水素などは空気より重く低い位置にたまり、これも動物の健康に悪影響を与えることになります」と山本社長。
FB工法ならペットは、理想的な環境ですごせるというもの。

床下に薬剤を散布しないからペットにも安心

さらに山栄建設では、FB工法に加え、もう一つの柱として、薬剤を散布しない防蟻工法「セントリコンシステム(以下「セントリコン」とする)を採用している。
セントリコンは、シロアリの習性を利用したシロアリの巣ごと退治するシステム。
シロアリは新たな餌場を見つけるとフェロモンによりそこに仲間を誘導するという習性を利用し、脱皮阻害剤を巣に持ち帰らせ、巣ごと壊滅させ根本的に防蟻するというもの。
脱皮阻害剤は、建物の外周に数メートルおきに特殊な容器に納めて地中に埋設するので人やペットにも安心。
「建物の中にはまったく影響が出ません。せっかくFB工法で理想的な温度、湿度と換気、日照を確保したのに、床下から防蟻剤が蒸発してきて体内に入ったらなにもかもぶち壊し。
特に、床を這っている動物たちが一番先に薬剤を吸ってしまう。もちろん赤ちゃんや寝たきりのご老人にも決して良くありません。
だから、FB工法とセントリコンは、ペットにも人にも優しい理想の組み合わせなのです」と、愛犬を抱きながらにっこり笑う。

愛玩動物飼養管理士の資格を持つ山本社長だが、「FB+セントリコン住宅」はペットと暮らす喜びを知り尽くした山本社長だからこそつくりあげることができた本物のペットと暮らす快適な家といえよう。







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