府中ニュース速報 平成12年 4月14日

電化住宅建築作品コンテストで
山栄建設(株)が三回連続入選

「人・環境・未来にやさしい電化住宅」をテーマに、中国電力(株)が
このほど公募した「第三回建築作品コンテスト」で、本山町の山栄建設
(株)が設計施工した「松浦尚(たかし)邸新築工事が佳作に入選した。

中国五県から七十五点の応募があったが、第一回の特別賞から三回連続
入選は同社が初めて
 
厨房機器や給湯、冷暖房を電気でまかなう電化住宅は、電力自由化の流
れのなかでこのところ急増し、中国地方の年間着工戸数に占めるシェア
率も、昨年一月の十一%から、今年三月には二十%近くまで上昇してい
る。

設計した同社の山本秀明建築部長によれば「コンテストのねらいは、安
全、快適、省エネというこれからの電化住宅の指標となる作品」で、建
築工法や住宅の種類は様々。

応募作品には一戸建てだけでなく、学生マンションから農家のリフォー
ムまであるが、入選した本山町の「松浦邸」は、同社のFB(Fresh&Basi
c)工法で建築したもの。

昼間の電力は太陽光自家発電でまかない、余った電力は中国電力(株)
に売却発電できない夜間は、割安の深夜電力を利用する「時間帯別電灯
契約」を結んでおり、「家全体を外から丸ごと覆う高気密高断熱で、二
十四時間冷暖房、強制換気するオール電化住宅にもかかわらず、今年一
月の光熱費は売電分を差し引いて八千五百円。しかも電気代に占める深
夜電力利用の夜間率が九十二%と高かったことが評価されたのでは」と
山本建築部長

昨年秋から住んでいる松浦理恵子さん(四十九才)は「太陽光発電のお
かげで何月だったか、光熱費がゼロの月もありました。というか使った
分と売った分を差し引いたら、逆に何百円かもらったんです。ガスも灯
油代も無しなので、それを思えば電気代は安いです。住み心地も快適」
と喜んでいる。


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