ヒゲの平成徒然草 2000年 9月  13日号【第 196号】

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□■□■   これだけは知っておきたい 
  □■□■  健康住宅の知識  健康住宅推進協議会 編
□■□■ 【住まいと健康な暮らし】[2] 健康と住まいの課題の変遷

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 【住まいと健康な暮らし】

[2] 健康と住まいの課題の変遷

(2)西洋文明との接点(造家衛生)

≪太古から 空気の汚れ 良くないと 煙り出しまで 住まいにあった≫

閉じられた空間で人が生活すると、空気が汚れるということは、太古の
昔からよく知られていました。
煙り出しは縄文時代にはあたりまえのようにつくられていました。 


≪ヨーロッパ 18世紀 末頃に 居住環境 考えていた≫

ヨーロッパで起こった産業革命に伴う過密住宅と伝染病の蔓延を契機に、
住宅環境と人間、そして健康問題が社会問題化しました。
医学を中心に、生物的な環境と病気の関係が解明され、家屋害虫や
細菌による弊害を中心とした住居衛生の考え方が重要視されていきま
した。


≪ヨーロッパ 19世紀 末頃に 温度湿度で 住まいを考え≫

空気の快・不快や有害さを支配するのは、空気の物理的性状すなわち
温度や湿度や気流の具合だとの説が唱えられ、20世紀初頭には定説
となりました。

≪鴎外が ドイツに渡り 帰国して 造家衛生 講演をした≫
≪鴎外が 住まいにおける 光風の 計画活用 講演をした≫

※鴎外=森鴎外
 造家衛生=建築衛生

鴎外は、都市における衛生計画や、軍医としての立場から、兵舎における
健康管理と環境整備の面でいくつかの提言をしました。
明治26年には「造家衛生の要旨」という題で講演をしました。
講演の主旨は、簡単に言うと「住まいにおける光と風の計画的活用」です。

後に「壁湿説」と言い、土壁の乾燥が十分でないときには健康面での影響
があるという説が発表されました。


≪こういった 政府の努力の 甲斐あって 都市環境の 整備が進む≫

明治・大正期には、政府が中心となって西洋文明とともに、西洋で発達した
近代的学問の導入を盛んにおこなったが、その一つとして衛生に関する施
策はかなりのものがありました。
大正五年には保健衛生調査会が設立され、都市環境の整備が取り上げら
れました。
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これだけは知っておきたい 「健康住宅の知識」
健康住宅推進協議会 編 鹿島出版 より

山栄建設は 健康住宅推進協議会の会員です
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>閉じられた空間で人が生活すると、空気が汚れるということは、太古の
>昔からよく知られていた。煙り出しは縄文時代にはあたりまえのように
>つくられていた。

現代の家は気密が良くなっても、換気が十分にされていないから、健康面や
建物に多くの障害が起こっています。 


>後に「壁湿説」と言い、土壁の乾燥が十分でないときには健康面での影響
>があるという説が発表された。

現代の家でも、壁の中のグラスウールが湿って、健康面や建物に多くの
障害がおこっています。

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