ヒゲの平成徒然草 2001年5月14日号 【第 282号】

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□■□■  イメージで見る わかりやすい結露のお話
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結露は「温度」だけでなく「湿度」も含んで考えてください
空気は温度が高いほど 多くの水蒸気を含むことができます。
イメージとして
 


0℃の箱に 空瓶1本置いてある
 

10℃の箱に 空瓶2本置いてある
 

20℃の箱に 空瓶4本置いてある
 

30℃の箱に 空瓶6本置いてある
と思ってください
 
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20℃ 50%の空気は 10℃以下の物に触れると
結露する というイメージから

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20℃ の箱の4本の空瓶のうち2本に水を入れます
半分ですから50%です(湿度50%)
2÷4×100= 50%

この2本の水を 10℃の部屋に移します
 
 
 


10℃の箱には2本の空瓶があります
 
 

2本のうち2本ともいっぱいになります
2÷2×100=100%
湿度100% 飽和状態です

(これ以下の温度になると 結露します)


 


次にこの2本の水を 0℃の部屋に移します
 

0℃の箱には1本の空瓶があります
 

空の瓶1本しかないので 1本分あふれます
あふれたものが「結露」です
1本分結露します
 
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次に暖かいほど 多くの湿度を含むことができるというイメージです
温度20℃ 湿度50%の空気は 
温度が30℃になると湿度33.3%になります

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30℃の箱に先ほどの2本分の水を持っていくと
 

30℃の箱には6本の空瓶があるので
 
 

空瓶が6本あるうち 2本いっぱいになりますから
2÷6×100 湿度33.3%です
 
 
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今度は 先ほどより湿度を上げて
温度20℃ 湿度75%の場合ではどうなるでしょう

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20℃の箱にある 4本の空瓶のうち 3本に水を入れます

3÷4×100=75% (湿度75%)
 
 
この3本の水を 10℃の部屋に移します
 
 

10℃の箱には 空瓶が2本しかないから 
 
 

 
当然あふれます 結露します

20℃湿度75%の空気は
20℃湿度50%より結露しやすいということです
 
 
この3本の水を 0℃の部屋に移します
 

 
0℃の箱には 空瓶が1本しかありません
 

空の瓶が1本しかないので 2本分あふれます 
寒いほど「結露」が大きいということです
 
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しかし20℃湿度75%の空気でも温度が30℃になると
 

30℃の箱には 空瓶が6本あるので
 
 

 
3÷6×100=50% (湿度50%)
となります 

暖かい空気は 多くの湿度を含むことができるということです

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窓ガラス、トイレ、押入、暖房していない部屋が結露するように
湿気は 暖かい場所から 冷たい場所に移動します

山栄建設の家 FB工法が素晴らしいのは
部屋の空気より 壁の中の空気のほうが暖かいということです
壁の中に向かっての 湿気の移動が物理的にありません
 

もう一つ 従来の部屋の中に暖房機がある暖房方法では 
トイレや押入れ 脱衣場などの温度と
暖房機のある部屋の温度に差がでますが
FB工法の暖房方法では 家じゅうをすっぽり暖房する
ので温度のムラがほとんどありません

さらに 熱交換換気扇により 24時間計画換気
されています。

カーテンをしていると結露するのは そこだけ空気が
動かないからです。

高断熱・高気密に住宅をするのであれば
計画換気と家のなか全ての場所の温度を同じにする
ことが 必要です