ヒゲの平成徒然草 2002年 1月31日号 【第 392号】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆
 
□■□■  末永く快適に暮らすための
  □■□■ 住まいのお手入れガイド
□■□■  【構造躯体】 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

【給排水設備】 「給水設備」<日常の心がけ>


・冬季に水道の凍結の恐れがある場合、露出した水道管の凍結防止
には、被覆用の発泡断熱材などを巻きましょう。

・水道が凍ったときは、露出している管や水栓などにタオルを掛け、
その上からゆっくりぬるま湯をかけます。
熱湯をかけたり火をあてたりすると、水道管が破裂することがあるので
気をつけてください。


 ==============================

ヒゲのひとりごと

・露出した水道管の凍結防止に、被覆用の発泡断熱材などを巻きましょう。
と書いてあるのには理由があります。

断熱材は 空気を挟み込むことによって熱を伝えにくくしたものです。

露出した水道管の凍結防止に、グラスウールの断熱材を巻いたとき、
グラスウールに水が染み込むと空気が減り断熱性が極端に落ちます。

発泡の断熱材は水を弾くのでこの心配はありません。
だから発泡の断熱材を巻きましょうと書いてあるのです。

家の壁の中の断熱材でも同じことが言えます。

断熱材の途切れた場所から温度差により 壁の中の結露は起こります。
壁の中の結露によって、グラスウールの断熱材が湿気ると 断熱性能が
落ち、結露しやすくなります。結露はグラスウールに含まれさらに断熱性能
を下げ、ますます結露しやすくなります。

これを繰り返すうちに 結露水で重くなったグラスウールは 壁の中でずり
落ちてしまい 壁には断熱材が無くなってしまいます。
 
FB工法が 発泡の断熱材を使い、途切れない連続した断熱(外断熱)で
壁の中を暖かくして、壁の中での結露を発生させない目的は この現象を
防ぐためです。


####### ヒゲの平成徒然草 WEB劇場 第4話より #######


前号まで
 ・
 ・
 ・
[276] 彼女 「 結露は、室内空気の露点温度より冷たくなったところに
発生します。ということは、露点温度より冷たくなる所を少なくすれば、
結露も抑えることができるようになります 」

[277]  兄「 寒い場所、空気のよどんだ場所を作らないことだね 」

[278]  彼女「 窓ガラス、窓枠、押し入れ、トイレなど暖房が届きにくい
ところをどうするかがポイントです 」

[279]  父「 床の下、壁の中も特に注意しないとな 」

[280] 妹 「 さすがお父さん  」



〜〜〜 つづき 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[281] 彼女 「 正しい結露防止対策は、 単に空気の入れ替えや水蒸気の
排除によっては行えません。正しい温度湿度管理によってのみ管理でき
るのです。 」

[282]  妹「 パパ もっとエアコン強くして頂戴 私なんだか寒くて寒くて 」

[283] 父 「 おかしいなぁ エアコンの温度は結構高くしてるよ 」

[284]  彼女「 窓ガラスが冷えているから 身体の熱が取られるのね 」

[285]  彼女「 けいこちゃん 私のひざの上にいらっつしゃい 暖めてあげる」

[286]  兄「 あ〜いいなぁ (こいつ〜 そこは僕の指定席なのに^^;) 」

[287]  妹「 暖かくて気持ちいい 。(見かけより 大きい胸してるかも)」

[288] 彼女 「 室内での暑さ寒さの感覚は、 室内温度そのものよりもむしろ
温度分布や壁からの輻射放熱量が大きく関係しているのよ。 」

[289] 彼女 「 壁の表面温度が低いと、 人体から放射される輻射熱量が大
きくなることで寒く感じるのよ 。体の熱が奪われて寒く感じるってこと。」

[290]  彼女「 逆に壁の表面温度が高いと、 放射熱量が少ないため暖かく
感じるわけ。体に熱が与えられて、暖かく感じるってこと。これがFB工法の
暖房の原理よ 」


〜〜〜 つづく 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

WEB劇場はヒゲの平成徒然草 ホームページで第4幕を連載中!

ヒゲのひとりごと

暖房している部屋なのに、冷たい窓の近くにいると身体の熱を奪われ
不快に感じた経験がありませんか?

体が感じる温度「体感温度」は、室温と壁の温度を足して 割ったものです。
室温が20℃でも 壁が10℃なら15℃を身体は感じます。 


ヒゲの天才・秀才・バカ

ヒゲ「体感温度の公式からわかることは?」

天才「FB工法は壁の温度が室温よりほんの少し高いので 足して2で割って
   も室温とほぼ同じになるので 快適だということですね。
   寒い家の冬の入浴はシャワーで浴槽にお湯を張って 浴室の温度を
   上げてついでに壁や床もお湯をかけて温めれば入りやすくなります」

秀才「夏に寝苦しいのは 壁がやけて熱を持つからですね。FB工法はこの
   現象もアウターサーキットで解決しています」

バカ「かまくらが暖かいのと関係ありますか?」

   



□■□■      発行者 やまもと hige@sky-net.or.jp   □■□■


掲示板 ↓
----------------------------------------------
 
[36]怖いですね投稿者:rose    
投稿日:2002年01月31日 (木) 13時09分 
 ひとくちに断熱材と言ってもいろいろあるのですね
グラスウールは比較的安いですよね?その分性能が落ちるということですね
断熱材の性能によって家の寿命がずいぶん変わるのでしょうね 
----------------------------------------------
 
[37]断熱罪投稿者:ヒゲ    
投稿日:2002年01月31日 (木) 21時22分 
 断熱材の種類によって燃えて有毒ガスがでる断熱罪や
結露水を含んで 性能が落ち柱や壁をカビや腐朽菌で
腐らせる断熱罪などがあります。

また、断熱材の詰め方によっても 性能が変わります。

一番のポイントは 断熱材と気密シートが途切れないで
基礎、壁、天井に連続していること。

これを 「巻けるが価値」といいます^^;

 
----------------------------------------------
 
[38]「かまくら」が暖かいのは投稿者:ヒゲ    
投稿日:2002年02月01日 (金) 10時27分 
 
ヒゲの天才・秀才・バカ

ヒゲ「「かまくら」が暖かいのはなぜだ」

天才「雪は空気を含んだ断熱材です。温度も0℃くらい
   なので 0℃とカマクラの中の温度を足して2で
   割ると暖かく感じます」

秀才「入り口から風が入らないようにするのがコツです。
   あとは気密が良いので すきま風が防げ暖かく
   感じます」

バカ「暖かかったら かまくらが融けると思いますが・・・」
 


もどる