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[50] 「 そうよ 昔のお家と同じように 木が呼吸してるってことよ 」
[49] 「 木材が湿気ないということは お家が長持ちするって事? 」
[48] 「 そうか、木材がいつも新鮮な空気にさらされているから湿気ないんだね 」
[47] 「 一時間に150m3もの新鮮な空気を 床の下に排出して、壁の中を通して部屋の中に入れて、
それを機械で強制的に外に出してるのよ 」
[46] 「 山栄建設の家は どうやって床下や壁の中の湿気対策をしているの? 」
[45] 「 さぶ〜 」
[44] 「 い・いや 父さんの頭は カワラナイ・・・なんちゃって」
[43] 「 あら 屋根だって呼吸するカヤやワラからカワラになったわよ あなたの頭と一緒ね
うっふっふ 」
[42] 「 母さんもずいぶん 厚化粧になったよ はっはっは 」
[41] 「 さらに、火災に強い建築を造るために、今までの外壁に木製下張りを張っていたのから、
燃えないモルタルに変わりました。その結果呼吸しない壁になり、蒸れやすくなってしま
いました。 」
[40] 「 お前もずいぶん変わったな・・・はっはっは 」
[39] 「 そうよ あの頃のパパ今みたいにお腹も出てなくて 髪の毛もフサフサしていて カッコ良
かったんだから 」
[38] 「 えっ! パパとママの結婚式はお家でやったの? 」
[37] 「 母さんとの結婚式のとき そのニワトリが皆の胃袋に入ったけど 」
[36] 「 そういえば、パパが生まれ育った家では 床下が高くそこでニワトリを飼っていたなぁ 」
[35] 「 ところが1923年の関東大震災の教訓から、それまでの束石の上に束を乗せて土台を支える
工法からコンクリートの基礎に変わりました。その結果、風通しの悪い湿気の抜けにくい床下
の空間になったのです 」
[34] 「 ワラ、紙、土、木といった自然の材料を使い家を造っていました。日本の家屋が木造軸組み建
築なのは風通しが良くいつまでも腐朽することなく地震に強いということと、温暖多湿からくる
カビや湿気対策からだったんです。 」
[33] 「 さぶ〜 」
[32] 「 湿気への工夫? パパに振るなんてシッケいな 」
[31] 「 伝統的な日本の住まいには様々なところに「湿気」への工夫が見られます。って書いてあるけ
どパパ説明できる? 」
[30] 「 チラシにしっかり書いてあるじゃん まぁ とぜんそうと読まずにつれづれぐさと読んだだけ
でもましか 」
[29] 「 へー 母さん物知りなんだ 見直しちゃった 」
[28] 「 他にもまだ 書いてあるわよ 「家の造りようは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。
暑きころ、わろき住居は堪へ難き事なり」 吉田兼好の徒然草ね 」
[27] 「おや これは山栄建設の見学会のチラシだな 何々 いい家の選び方ー見えない場所の工夫をごらん
いただきたいーだって 」
[25] 「 山栄の社長さん 仮面ライダークーガショーが見たいって出て行ったよ 」
[23] 「 このクソ犬! 」
[22] 「 こいつらと家族かと思うと恥ずかしいわん 」
[21] 「 しくしくしくしく....(ふん お菓子くれるまで泣いたるわい) 」
[20] 「 けいこ そろそろ泣き止みなさい 」
[19] 「 これ なんてことを どうもすみません 」
[18] 「 わぁ〜ん!このおじちゃんこわ〜い! 」
[17] 「 あら...なかなかいい線いってるわね 」
[16] 「 まぁ山栄建設の社長さん?超ダンディー(う〜ん いい男♪) 」
[15] 「 ぼけるにはチト早すぎるのとちがうか? 」
[14] 「 中をとって地下室は父さんとゆりちゃんのものにしようか 」
[13] 「 なんてこったぁ もう嫁姑の戦争開始かいな(人間ってほんとにあほじゃなぁ) 」
[12] 「 お母様 もうそろそろそちらは卒業なさったら? 」
[11] 「 そんな体力私に残っているだろうか...(はてな?) 」
[10] 「 そうですよ地下室は父さんと母さんのものですよ! 」
[9] 「 おまえたち何を考えてるんだ? 」
[8] 「 もういやぁねしんのすけさんったらぁ入り口に鍵をつけようね♪ 」
[7] 「 ふむふむ これなら声が外に漏れないだろう うひひっ 」
[6] 「 山栄建設さんご自慢の地下室を見せてください 」
[5] 「 私はピアノが置ける大きなお部屋がいいわ 」
[4]
「 クッキングヒーター見せてくださいな 」
[3]
「 おじゃまします よろしく 」
[2]
「 さて一週間が過ぎていよいよ見学会当日です 」
[1]
「 第二話の始まりです 皆さんご自由にお話ください 」