外断熱・二重通気工法     

それが山栄建設の  

   「呼吸する家」です。


 高気密高断熱住宅に必要なモノ
断熱性 

 1.住宅での「断熱」とは、
  屋外の暑さ、寒さを寄せ付けない
  最も重要な意味は、「保つ」と言う意味を持っています。
  家の中を暖めたり、冷やした空気の温度を保つ事が住宅の持つ「断熱性能」です。
  ちなみに外へ逃がさないのが、前ページの「気密性能」ですネ!

 2.断熱性を得るには、
  簡単に説明すると、家を断熱材(グラスウール、断熱フォーム等)でくるんでしまえば良いのです。
  ただ、この包み方や断熱材の種類などで断熱性が大きく変わります。

 高断熱工法の種類 

高断熱工法には大きく分けて2つの工法があります。
  ◆内断熱工法 ◆外断熱工法 ◎FB工法は、外断熱工法に分類されます
   断熱のワンポイント解説  ○ 100ミリ断熱の怖さ
                ○ ビニールハウスの恐怖
                ○ 健康ハウスがシックハウスへ
                ○ 逆転結露の恐ろしさ
 

1.一般住宅


 気密工事がされていないために、外気が流れ込み室内の温度を保ちにくい。
温度を維持するために冷暖房を部屋ごとに行わなくてはならない。
室温の差が結露の原因となる。
壁内で安定した空気の流れが作れないために壁の内側に結露を起こしやすい。

100ミリ断熱の怖さ
 断熱材を厚くし、密度を上げることで、いままでの隙間を通っていた壁内通気が無くなり、暖かい室内から水蒸気を含んだ空気が壁の中や小屋裏に進入して、結露の原因となり、壁内の結露は、グラスウールなどの断熱材を湿らせ断熱効果をほとんど奪い、木材を腐らせ、家の寿命を縮めるのです。

2.内断熱工法


壁の中に湿気が入らないよう、かつ暖気が逃げないようにグラスウールの室内側をポリフィルム等の気密シートで覆い、グラスウールの外側には雨や風が入らず、逆に壁内の湿気を外に逃がすことができる小さな穴が開いたビニール製の防風シートで覆います。
  さらにその外側には、外気が自由に通るように通気層を設け、その外側に外壁を貼ることで熱にも湿気にも強い建物ができます。

ビニールハウスの恐怖
 薄いポリエチレンフィルムで覆うためにビニールハウス様な雰囲気になります。 薄い気密シートは壁の上下、端部など複雑な形状への張り付けが難しく、釘や金物に弱く、修繕、改築等で壁に穴を開けた際に、そこをふさぐことが困難になります。
 夏場は室内にて冷房をかけるために、通気孔から進入した高温多湿の空気が断熱層内(壁内)で結露し、腐れやカビの原因になる恐れがあります。

3.外断熱工法


 家の外側、つまり基礎の外側、柱の外壁、そして屋根の下を熱にも湿気にも強い板状の断熱材で覆うことで、建物全体を断熱・気密にする工法です。
  内断熱との違いは床下、壁の中も室内と同じ温湿環境にでき、建物全体が室内の断熱・蓄熱・調湿作用をしてくれます。
  コストは内断熱と比べ少し割高になります。

健康ハウスがシックハウスへ
 外断熱工法では、床下から壁内、小屋裏に至るまでが、一つの空間になり、同じ空気が循環することになります。 そこで、化学薬品や薬剤(防カビ、防虫等々)を使用すると室内まで流れ込み、健康ハウスのつもりが、とんでもないシックハウスへと変身してしまいます。

4.FB工法


 土壁のやく30倍の断熱性能を持ち湿気や熱に強く、しかも燃焼時にも有毒ガスの出ないFBフォーム二重構造で気密層をサンドイッチ。永年の気密性・断熱性を保持します。

 床下から室内、内部通気層、小屋裏に至るまでが全て、同じ環境に保たれ、壁内の結露やカビ、シロアリ被害の恐れが無くなります。

 FB工法では、床下から壁内までが室内と同じ環境になるので、防虫剤、防カビ剤などは一切使用していません。 また、土台もシロアリ等の進入を防ぐ、特殊工法を採用しています。
 

逆転結露の恐怖


 今まで、多くの断熱工法は欧米からの輸入タイプと北海道で考案されたタイプから派生してきました。 この2つの基本的な考え方は「冬・暖かい家」を作ることでした。
 つまり「夏・涼しい家」作りが基本的に完成していなかったのです。
 冬は、室内が暖かく、湿度が高くなり、結露は室内側又は外壁の内側に発生していたものをどの様に防ぐかだけを考えていれば良かったのです。

 しかし、日本特有(北海道以外)の夏になると外気が高温多湿となり、室内が冷たいので、室外又は内壁の外側に結露が発生することになり、2重構造の壁内に詰め込まれたグラスウール等、断熱材の隙間から外気が入り込むと、断熱材の内部で結露を起こし、断熱材はその役割を果たさなくなり、木材は、湿気を吸い込み、カビ、シロアリ等の発生原因となるのです。
 ベニヤなどは、水を大量に吸い込むと、張り合わせた層がはがれ始め、板材としての機能を失っていき、建物自体が崩壊する恐れが出てきます。

 これらを防ぐには、板状の透湿性の無い断熱材で隙間無くくるんでやる必要があるのです。

 
 高気密高断熱住宅に必要なモノ
断熱性を示す数値

1.Q値・・・「熱損失係数」 (W/・K)
        一定条件の中で住宅全体からどのくらいのエネルギーが外部に逃げ出したかを表す。

2.μ値・・・夏の日差しが室内に与える影響度を表したもの。
        冬と夏の日射の適正をはかる判断材料になります。

3.K値・・・窓や壁などの断熱性能を示す指数で、この数値が低いほど断熱性能が低いことを示します。

 断熱比較  断熱材とその他の断熱性能を比較してみました。
   厚さは、全て同じ場合です。
 
 
断熱材の選び方 
  断熱材にどんなモノがあるのか、代表的なモノをご紹介します。
 一般的に知られているモノに、グラスウール、ポリスチレンフォーム(スタイロフォーム等)、硬質ウレタンフォームなどがあります。
 一般住宅に最も多く使用されているのが、グラスウールです。
 高断熱を実現するためには「ポリスチレンフォーム」をお勧めします。 
材料名 熱伝導率
(Kcal/m・h・℃)
熱伝導比抵抗
(m・h・℃/Kcal)
密度
(kg/・)
住宅用ロックウール断熱材 0.03429.430〜50
住宅用ロックウール保温板 1号0.03132.3
71〜100
住宅用ロックウール保温板 2号0.03132.3101〜160
住宅用グラスウール断熱材10K0.04522.210±1
住宅用グラスウール断熱材16K0.03925.616±1
住宅用グラスウール断熱材24K0.03429.424±1
住宅用グラスウール断熱材32K0.03231.332±1
ポリスチレンフォーム保温A類1号

ポリスチレンフォーム保温版B類3種
0.032

0.024
31.3

41.7
30以上

20以上
硬質ウレタンフォーム保温版 1号0.02147.645以上
硬質ウレタンフォーム保温版 2号0.02147.635以上
硬質ウレタンフォーム保温版 3号0.02245.525以上
熱伝導率は、25℃、湿度50〜70%の条件で施工された状態の値である。
熱伝導率で比較すると、ポリスチレン保温版、硬質ウレタンフォーム等は
グラスウールに比べ約2倍の断熱性能があることが判ります。
<注意>硬質ウレタンフォーム保温板は、焼却時有毒ガスが発生しますので、
FB工法では、燃焼時も安全なポリスチレン製保温板FBフォームを使用しています。

FB工法では、FBフォーム(ポリスチレンフォーム保温版B類3種)を2枚、重ね合わせます。


 
断熱・気密に欠かせないもの 

 家全体を高性能な断熱材ですき間無く包んでも、開口部に注意しなくてはいけません。
 アルミなどの金属サッシや単板ガラスでは熱ロスが大きくなります。

主な開口部

窓・・・断熱性の高い複合ガラス(ペアガラス)+プラスチック製サッシの組み合わせで、約3倍の断熱性    を得ることが出来ます。
ドア・・玄関などの出入り口には、高気密・高断熱性のドアを使用し、熱の損失を最小限に抑えます。


 
 
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