工務店の技あり施工H
山栄建設

快適環境をデータで証明


健康住宅、快適住宅と言葉で言うのは簡単だが、果たしてデータとしてそれが証明されているのだろうか。

今回も引き続き、山栄建設の一級建築士・下垣内さんに聞き、家の中や床の下のカビを生えさせにくい
《工務店の技あり》をデータを使って検証していく。


■まず始めに、カビ指数とは、どういうものですか。

「カビ指数とは環境生物学研究所(神奈川県、阿部恵子所長)が開発したもので『カビセンサー』を使って
計測します」


■では、カビセンサーとは

「『カビセンサー』は、内部に休眠状態のカビの胞子と栄養分が封じ込まれている環境調査用の試験片を
使います。調査箇所に設置し、菌の発育をかんさつすることで環境を調べることができます」


■カビ指数の計測結果を教えてください

「山栄建設のホームページにカビ指数結果が掲載されています。これはFB工法(外断熱二重通気工法)と
在来工法で、カビ指数を調査したものです。


■なるほどおもしろい調査方法ですね。そのFB工法について教えてください。

「FB工法は、建物の外部を断熱材で包み込みます。さらに壁体内部を強制的に換気するシステムで、床下
や壁の中、室内を同じ温湿度環境にする工法です。熱交換換気扇を天井裏に、空調機を床下に設置し、床
下に換気口はありません」


■空調はどのようになりますか

「導入された外気が床下に送り込まれ、床下で空調されます。その空気が壁体内を通って室内に入り、天井
上部から熱交換換気扇を通って外部へ排出されます」


■FB工法のカビ指数はどうなりますか

「この図を見てください。夏の在来工法とFB工法のカビ指数を示しています。
在来工法の床下はカビ指数70、北側は3でした」




■FB工法では

「カビセンサー菌の発育が認められず、いずれの箇所もカビ指数は検出できる下限値を下回りました」


■すばらしい結果ですね。温度、湿度は?

「夏、28日間測定した結果
外気平均気温が 27.5℃ 平均湿度が68.3%でした
FB工法の床下は25.4℃ 平均湿度は59.0%
在来工法の床下25.4℃ 平均湿度は90.1%でした。
平均湿度がFB工法と在来工法とでは31%も違います。
このことから外断熱二重通気FB工法の家は、カビ汚染されにくい住宅と判断できます」


問い合わせ
広島県福山市御幸町 1144−3
山栄建設株式会社
電話 084−955−7700


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