ビジネス情報 平成16年9月20日 工務店の技あり施工㉓ 山栄建設(株)



健康住宅の条件、その七つ目として“内外騒音対策の良好な住宅”が挙げられます。
騒音対策をどのように行なっているのか外断熱、二重通気工法で実績のある山栄建設山本社長に伺った。


◇騒音について教えてください。

騒音には“近隣騒音”と“室内騒音”がありますが、音の伝わり方には“個体騒音”と“空気騒音”があり、空気を
伝わってくるのが“空気騒音です。
車の騒音や犬・猫の鳴き声など、昼間は気にならなくても、夜間静かになると気になり安眠を妨げられます。
音はすき間から入り込みます。家全体の気密を高めてすき間をなくし、遮音効果を高めることが肝心です。

建築基準法により24時間の計画換気が義務付けられました。
このとき、屋外の新鮮な空気を取り入れるために室外と室内を数ヵ所直接吸気ファンでつないでいた工法が
他社でありますが、これでは窓を開けているのと同じ状態です。
吸気ファンからは当然外部の騒音が入ってきますし内部の声も外に筒抜けです。


◇ズバリ山栄建設の技ありは?

山栄建設の家FB工法は、もちろん24時間計画換気をしていますが、吸気ファンが直接室内から屋外につな
がっていません。
一か所の吸い込み口から熱交換換気扇を経由してすべて床下に送ります。
この新鮮空気を壁の中を通して各室内に入れるので外部の騒音は入りにくくなっています。

また、国内最高水準の気密住宅なので、すき間からの音の侵入がほとんどありません。
窓やドアなど開口部からの音の出入りを防ぐためにも全て二重サッシが標準です。
外壁の間には前後に空気層を設けて断熱材を挟んでいるので、壁を通しての音も伝わりにくくなっています。

騒音レベル (単位:dB)

騒音レベル㏈

20 囁き(測定限界)
30 深夜の郊外
40 ラジオの声など聞き取れる、静かな住宅内部
50 静かな事務所内部
60 時速40kmで走る自動車の内部
70 タイフライターなど軽作業音
80 地下鉄の駅の構内、ピアノなど楽器演奏
90 騒々しい工場内部、オーディオ
100 電車が通る時のガード下
110 自動車のクラクションの直前
120 飛行機のプロペラエンジンの直前





◇実際に住まわれている方の声を教えてください。

先のタイフウの後いただいたお手紙の一部をご紹介します。
「台風の後にお電話をくださりありがとうございました。
台風の風や雨の音も家の中にいるとほとんど聞こえず、また、たまに聞こえるわずかな風の音に『今、どれぐ
らいの風が吹いているのだろう・・・』と外を眺かないと台風なんだ・・・という事を忘れてしまう程でした。

二階のエアコンをドライにしただけで家じゅう快適に過ごせました。
つくづく、“小さいけれどとてもしっかりした家なんだなぁ”と実感しているところです」。

換気のための吸気ファンから、音が出入りするとは盲点であった。
さまざまな音に囲まれた毎日の暮らし、そのなかで快適に暮らすためには、音をなるべく「出さない」「入れない」ことが大切である。


問合せ
山栄建設(株)
福山市御幸町下岩成 1144-3
電話 084-955-7700


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