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■記事
「髪を切る場所」から「男磨きをする場所」へ
＜インタビューをYouTubeにアップしています＞
全国的に理容師数、店舗数、希望者数が現象を続けている理容業界で「理容の定義」から見直すことで、新たな理容業の可能性に挑戦を続けているあかつき代表・横溝さんに、今までの取り組みとこれからについて池田百合恵リポーターが聞いた。
―なぜ理容の定義を変えようと思ったのですか？
「私は理容という仕事が大好きで誇りの持てる素晴らしい仕事だと思っています。しかし業界の現状は厳しく希望者は年々減少し、後継者不足で存亡も危ぶまれ、生産労働人口減少による市場の縮小や消費者の価値観、好みの変化による理容離れなど多くの問題を抱えています。理容室を残していくためには今までと違う考え方、やり方で取り組まなければいけないと感じていました。そこで、理容業とはなんなのか、世の中から何を求められて何を提供するのかというところから考え直そうと思ったのです。
―あかつきが考える理容室の定義とは
「まず私たちの仕事の特徴は、一人一人のお客様と定期的に、一定時間接します。お客様自身でも気づかない頭髪や体の変化に気づくことも少なくありません。多くのお客様に接することで得た経験・知識を、長い年月かけて研究することで、理容師ならではの特別な知識を得ることができました。身につけた知識と技術をもっとお客様に活かすため、理容室の定義を『髪を切る場所』だけではなく『男磨きをする場所』とすることにしました。
―男磨きのための取り組みを教えてください。
「男性のお洒落について研究を重ねたどり着いたのが『男性の老化予防（アンチエイジング）』『男性の身だしなみ（グルーミング）』『お客様の自己健康管理（セルフメディケーション）』です。テーマに沿ってメニューを開発し、5年前に『男磨きするための隠れ家』として店舗を改装しました。さらに、男磨きの情報収集や分析、メニュー開発などの研究を続けています。
―「男磨き」のためにどんなメニューがあるのですか
「年齢や髪の状態に合わせたカットやパーマ、カラーなどのスタイリングメニュー。抜け毛、薄毛、フケ、頭の臭いなどの頭髪のトラブルに対応した頭皮改善メニュー。顔の汚れ取り、顔のコリほぐし、老化の症状に対応したエステメニュー。他にも眉メイクやひげカット、顔そりなどのグルーミングメニューや眼精疲労回復、頭のこり取りなどの回復メニューなどがあります。詳しくは（本格派理容室）で検索してください」
―最後におやじ世代のお洒落について一言。
「自分の人生に自信と誇りを持ってください。その上で、いつでも清潔で小奇麗で品良くすることを心がけましょう」
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